※入社4年目 リーマン家三
※シリーズものですが、特に繋がっていはいないので単品でもご覧いただけます。
※激しく性的表現を含むため、18歳未満の方はご遠慮ください。










営業部は一部を除いてつつがなく多忙であった。
漸くプロジェクトが一つ終わった。それほど問題もなく終わるはずであったプロジェクトなのだが、今年の後期になってからマーケティング部へと異動してきた新人が、トラブルを呼ぶ体質だったらしく。本人の意図とは関係なく予期せぬ問題に巻き込まれては、プロジェクトメンバーが走り回る日々だった。
家康はまだいい方であった。営業部が担当する分野へ作業が回ってくる前に、マーケティング部の鬼がその問題を軽減させる様にと手回ししていたのだから。
お陰で営業部は二割増し程度の作業量で済んでいた。

問題はマーケティング部の鬼こと三成である。
後輩指導を体よく押し付けられた彼は当初周囲が引くぐらい怒鳴り散らしていたが、ある日を境に声を荒げることが減った。それを不思議に思いつつも周囲は胸を撫で下ろしていた。
三成曰く、わざとではない、と訴えられたらしい。
元来、真っ直ぐすぎる性根で子供のころから損ばかりしているような三成だ。言われたことを事実ととらえ、たとえそれが偽られていたとしても信じ通す。その日から、三成は新人への態度を改めた。
どんなにトラブルを繰り返そうとも真面目に対処する努力をしている姿を知れば、周囲も新人に対する認識を改める。
今まで本意ではないトラブルに見舞われ、他の業務まで疎かになっていた新人に適切なアドバイスを与え、三成だけでなく周囲全体でそのフォローにあたった。
ただし、わざとであろうとなかろうと増える作業量に変わりはなく。
結局予想されていた仕事量のおよそ二倍、残業に休日出勤を重ねてのプロジェクト終結に誰よりも安心したのは、三成の体調を気にし続けていた家康だったかもしれない。
?
そして、プロジェクトが終わり一息ついた今。飲み屋にプロジェクトメンバーが雁首を揃えて集まっていた。
なぜか、ご丁寧に独身男性のみ。
プロジェクト参加女性陣がなぜか既婚・恋人アリのみだったため、プロジェクト内最年長のマーケティング部員が企画した打ち上げなのだという。
連日の残業に疲れたと口では言いながらも、今日はこの後久々なデートなのだと浮かれる女性たちは実に輝いていた。その輝きは眩しすぎて、独り身たちは目頭を押さえるしかない。
既婚妻子持ちのマーケティング部部長は笑顔で財布から諭吉を何人か握らせ侘しい飲み会を激励しつつも、今夜は早く帰宅して夫婦二人ワインを飲むのだと、照れながらいそいそと帰って行った。

正直三成を自宅に引き摺ってでも持ち帰り、今すぐベッドに寝かせたいところである。ここしばらく三成は仮眠しか取っていないに違いない。
営業部長としてプロジェクトにも関わっていた家康は、左手薬指に指輪がないことと彼女がいないことを確認されてから打ち上げに誘われたがやんわりと断るつもりでいた。秀吉や半兵衛のいない酒席に参加する必要性がわからないと言って憚らない三成も当然辞退すると思ったのだ。
しかし、件の最も迷惑をかけた自覚のある新人が三成にしがみついて離れなかった。案外良心から来る誘いは断れない三成が頷いてしまえば、あとはずるずると宴会場へとついていくばかりである。
ほんの少し黒い感情が顔を覗かせそうになったが、蓋をして見ないふりをした。



 

 

(中略)

 

 

 

出し入れを繰り返せば、段々とシーツの上で身悶える三成の声は感覚が短くなる。水音が三成の声と重なり淫靡な和音のようだ。
酔ったせいだと思っていたが、どうやらローションに催淫作用があったらしく、いつも以上に甘い声で啼く。
一際大きく啼いた口からは唾液に濡れた玩具が転がり落ち、シーツを汚した。

三成の顔の横に転がったそれを手にとる。
案外重みがあって、それが側面についたつまみの意味だと気付き悪戯心が湧いてくる。
「こんなに涎だらけにして。そんなにうまかったか」
耳元で吐息が擽るだけでも刺激になるのか、頂点にたどり着けずに悶える身体は震えて応えもない。
唾液に濡れたそれを、柔らかく溶けたそこに宛がう。収縮する入口が、それを飲み込もうと誘い込む。
不穏な気配に、ただ、何をされるのか八割がた理解しているはずの三成が荒い息を吐きながら家康に手を伸ばす。
少し力を入れるだけでずぶずぶと深く飲み込んでいく様は、まるで己の刀身を入れているような錯覚を生む。
抵抗するように伸ばされた手は、玩具を埋め込む家康の腕に縋って爪を立てた。

「あっ、やっ…やめッ」
ゆっくりと、それでいて確実に根元まで玩具を挿し込むと、派手なピンク色をした持ち手が飛び出していて違和感を生むはずが家康の劣情を煽るばかりだった。
「ほら、わかるか。全部入ったぞ」
「ああ、んっ!早く、抜…ッあ!」
知らしめるようにゆっくりと胎内から抜き差しすれば、抗議の声はすぐに色付いて動かす手に勢いが増す。

ふと、玩具の横についたつまみに指を引っ掛ける。それがスイッチであることはすぐに分かった。
「あ、ぃ、あ―ッ!」
かちりと音を鳴らした途端、家康の手が動かす他に新たな振動が加わり、三成の胎を縦横無尽に攻め立てる。
「あああ、やっ、やだ、ぁッ、」
無機質な動きは三成の予想を遥かに上回る強さで胎内を蹂躙し、家康しか知らない場所を踏み荒らした。

持ち手を掴んでいた手を離すと、動き続ける玩具が滑り落ちそうになり今までと違う刺激に三成の声が上がった。
「ほら、しっかり掴まないと落ちてしまうぞ」
家康の腕に爪を立てていたはずの白い指を剥がし、動き続ける玩具を握らせた。重ねた手の上から強く胎に押し込んでやれば悲鳴のような嬌声が寝室に響き、真白い三成の腹から仰け反らせた胸にかけて白濁した飛沫が散る。ほとんど脱げているワイシャツはそれでも止まったままのボタンのせいで逃げ場がなく、いくらかの飛沫を浴びた。
無機質な玩具は動きを止めることもなく三成の胎内で動き続ける。一度放って萎えたはずのそこはすぐに硬度を増して起き上がり、今にもはちきれそうだ。

「三成、どうしたら気持ちいいか、わかるな」
玩具を握らせた白い手に自分の厚い手を重ね、動いたままの玩具を途中まで引き出してやる。内壁が絡みついて、玩具を離そうとしない。段々と空気に触れる面が増えていく最中も、三成の声は漏れるばかりだ。
途中まで出したそれを、またゆっくりと胎内に戻す。
「好きなように動かしてみるといい、できるだろう」
そう言って普段は前髪に隠れた額に口付を落とし、重ねた手を離す。















家康が妬いたり三成がでれたり酔っぱらった二人が飲み会でもらったビンゴの景品を使って遊んだりする話。端的に言うと玩具プレイです。
いつもの二倍くらい三成がアンアン言っておりますのでご注意ください。
また、話の都合上オリキャラが若干出ますのであらかじめご注意ください。

111030発行